2010年05月13日

心は量子で語れるか

心は量子で語れるか

 ブラックホール、量子重力理論等で知られる天才数学者ペンローズの、人間の意識を物理学によって解き明かそうという試みが、原題にある通り大きなスケール(宇宙)、小さなスケール(量子)と人間の心との関係を説明しつつ描かれている。
 精神を物理的に記述するというとても興味深いジャンルの本なのだが、扱われている用語が幅広くかつ各専門的に深い内容で、とても丁寧な書き口であるのに浅学な自分には一読では詳細を把握しきれませんでした。
 悔しいので時間を置いてもう少し知識を増やしてから再び挑戦したいです。




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2010年05月02日

55億貯めずになにが人間か

55億貯めずになにが人間か 

 中身はまあよくありそうな啓発本でした。
 趣旨は、引き寄せの法則とかいわれるものに近く、他人に金を使えば相応の徳が返ってくるというもの。ならば全人類(おそらく書かれた当時の)人口分55億円を世の為人のために使う心構えで行動すればやがてそれだけ手元へ返ってくるものだ。
成る程確かにそれなりにごもっともな風に聞こえますが、……この著者を少し調べると、なんだかなぁ。

 人間を含めた生態系全てが、物理的なり精神的なり何らかの、とてつもなく複雑でときに繊細な相互作用をし合っていて完全な孤立はあり得ない、という点では共感できる。私の場合どうしても理学系の思考で、その複雑な系の流れを統一的に記述できる物理法則がないものか、という方向に考えてしまうんですが。



 この著者、これだけ立派なこと言っておいて詐欺で捕まっちゃってカルト認定されちゃったんですよね。最終的には百億以上も貯めちゃいましたが、どんな気持ちなんでしょうね。
 また、ほとんどの著作をゴーストライターに書かせてたらしいですが、そのゴーストライターさんは実態を知ってながらこの本を書いてたんだとしたらどんな思いだったんでしょうね。
 少なくとも著者のおかげで救われたって人はいるそうですが、皮肉にも著者もさんざん言ってた通り、すごいのは人間そのものだ、ってことですかね。
 「全ての境遇はその人の行いの結果」だそうですが法源さん、今「最高」ですか?
ラベル:啓発本
posted by 有人司書 at 00:23| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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